ポンコツ同盟
「君はバカだな。」
「は、」
「僕だったら余命宣告されても生きようと足掻いたりしない。別にやりたいこともないし、流れに身を任せて死んでいくよ。」
「…」
「向日葵みたい。」
「へ?」
「君は、向日葵みたいにバカだ。」
「…」
「向日葵みたいに生命力に溢れてる。今、確かに君は生きてるよ。」
生きてる。私は今、確かに生きてる。
「…ありがとう。」
「別に褒めてはないよ。」
いつのまにか涙は引っ込んでいた。同情なんてしない彼の態度に救われた。