ポンコツ同盟
数日経ったある日の休み時間、樹里ちゃんと根本くんと話していると、ある男子が私の前に立ちはだかった。
同じクラスの前田くんだ。
「なに?前田くん。」
「清水さあ、京香さんに彼氏ができないのって、お前のせいじゃねえの?」
「え、」
「お前が金魚のフンみたいに京香さんについてまわってるから、京香さんは他のやつらと遊べねえんじゃねえのって言ってんの。お前完全に邪魔者じゃん。」
「な…」
「前田!何言ってんの!愛華ちゃんと京香ちゃんは仲良しだからいつも一緒にいるだけで、金魚のフンみたいってどういうこと!」
樹里ちゃんが言い返してくれた。
「本当のこと言っただけだ。それに鈴木、お前だって清水に同情して一緒にいるだけじゃねえのか。」
「はあ!?馬鹿なこと言ってんじゃねえよ!私は愛華ちゃんと一緒にいるのが楽しいからいるだけ!」
「樹里ちゃん…」