ポンコツ同盟

「そうだぞー、前田。お前、京香さんに振られたからって、清水に八つ当たりしてんじゃねえぞ。」

根本くんも言い返してくれる。

「なっ!」

「え、振られたの?」

「ざまあ。」

「てめえ根本…どうせお前もあれだろ。京香さんに近づきたいから清水と仲良くしてるだけだろ。清水を利用してんだろ。」

「は?バカか。清水が面白いやつだから友達なだけだ。お前と一緒にしないでくれる?」

「…」

教室は険悪なムードだ。全部、私のせい。

「こ、この話はもう終わり!ごめんね前田くん、今度から私気をつけるね!」

「愛華ちゃん…」

「あ、私先生に呼び出されてたんだ!忘れてた!ちょっと職員室行ってくる!」

「え、おい、清水!」

私は教室を飛び出した。

< 156 / 377 >

この作品をシェア

pagetop