ポンコツ同盟
走って走って、人気のない裏庭についた時、始業のチャイムが鳴った。授業をサボるのは初めてだ。
校舎の壁にもたれてしゃがんだ。
自分が京ちゃんの足でまといになっていると感じることはいくらでもあった。しかし、他人に指摘されるとやっぱりこたえる。
京ちゃんの引き立て役になることは良しとしても、邪魔者になっちゃいけない。京ちゃんがいないと何もできない自分が情けなくて、涙が出る。
その時、近くで足音がした。まずい。誰かがこちらに来る。
私は急いで涙をふいた。
「…あれ、何してんの君。」
そこに立っていたのは、ボサボサ頭の男子生徒だった。