ポンコツ同盟
それから俺は、剣道の授業をすべて休んだ。
そして、剣道以外でも、人と接触するスポーツが怖くて出来なくなった。
俺が体育の授業に出るのは、陸上競技や水泳など、人との接触が少ない競技のみとなった。
今野も誰も、俺を責めることはなかった。むしろ「仕方なかったよ。気にすんな。」と励ましてきた。それが余計に俺を苦しめた。いっそ責めてくれた方が助かった。俺を元気づけようとする言葉をもらうたび、自己嫌悪に陥る。
その事故から、なるべく人と関わらないようにした。
人を傷つけてしまう恐ろしさを知ったから。
一人の方が楽だと思った。