ポンコツ同盟
俺らが体育館に着くと、もうみんなペアを組んで基礎練をしていた。
「お前らも軽く準備運動して、さっさとトス練入れ。」
「「はーい。」」
テキトーに軽くジャンプしてから樋口とボールを持つ。
「行くぞ樋口ー。」
「おー。」
樋口に向けてボールを打つ。
ボトン。
「え、」
樋口はレシーブの構えをしていたが、ボールとの距離感がてんで合っていなくて、かすりもせず下に落ちた。
「ごめん、僕球技苦手なんだ。」
「…そうか。じゃあ今度樋口が打ってよ。」
「おっけー。」