ポンコツ同盟
授業が終わり、俺は保健室に向かった。
「失礼します。先生、樋口くんは…」
「ああ、ベッドで寝てるわよ。」
横になるほどか。大丈夫なんだろうか。
「樋口、開けるぞ。」
カーテンを開けると、爆睡している樋口。
「先生、こいつどっか打ちどころ悪かったんですか!?」
「え?ただの突き指よ。」
「え、」
「寝てるのはサボりでしょ。とっとと起こしていいわよ。連れて帰って。」
「え…」
突き指?
「こら!樋口くん!授業終わったわよ!体調悪くないんだからさっさと次の授業行きなさい!」
「えー。もっと寝かせてよ…」
「あなたを甘やかしたら私が怒られるのよ。ほら、とっとと帰る!」
俺と樋口は保健室から追い出された。