ポンコツ同盟
「喫茶店でも行きますか?」
おばあちゃんがそう言うと、樋口はため息を吐きながら、おばあちゃんの横を歩いた。
私は2人の少し後ろを歩く。
「あら、ここに喫茶店あったはずなんだけど…」
着いたのは、数年前に潰れた元珈琲屋さんだった。
「あっちに可愛いカフェがあるからあっちにしよう!」
咄嗟に提案すると、おばあちゃんは驚いた様子で
「あら、あなたいたのね。」
「あ…」
「ありがとう。案内してくれる?」
でもすぐに優しい笑顔を見せてくれた。