ポンコツ同盟
張りつめていた糸が、プツンと切れた。
監督や後輩の俺を気遣う言葉を素直に受け入れられないことにも自己嫌悪。
学校に行きたくない俺は、家に引きこもった。
何もやる気がしない。
家族も友達もみんな励ましてくる。野球がすべてじゃないって。
でも俺にとっては野球がすべてだった。誰も俺の気持ちなんて分からないだろう。
誰にも会いたくない。誰の言葉も聞きたくない。
真っ暗な部屋でひとりたたずむ。
どん底に落ちた俺は、闇に飲まれて、このまま消えてしまうんじゃないかと思う。
むしろ、消えてしまえたらとさえ思う。