ポンコツ同盟
中学時代、私は暗かった。ネガティブで、コミュ障で、常に隅っこにいて、クラスメイトとも必要最低限しか話すことがなくて、オタクで、今より少し太っていて、メガネで、髪型ももさくて、オシャレとは程遠い見た目で、自分に自信が持てなかった。
勉強も運動も苦手で、「グズ」だの「一体なんならできるの?」だの、悪口もいっぱい言われて、友達もいなくて、楽しくない学校生活に死にたくなった。
それでも、家族に相談なんてできなくて、お母さんに心配かけたくなくて、架空の友達の話をしたり、楽しくない授業の話を楽しそうにしたりすることにもしんどくなった。
3年間だけの辛抱だと思って、なんとか乗り越えた。
だから私は、高校生活こそ楽しいものにすると決めた。同じ中学の子と同じ高校にならないように、遠くの高校を選んだ。
家の近所には女子高がないから、親には女子高に進みたいと言って、遠い高校を選ぶ口実にした。