ポンコツ同盟

使われてない資料室に駆け込む。

どうしよう。佐々木さんを傷つけた。みんなに軽蔑された。

自分の一番なりたくない自分に成り下がってしまった。

とりあえず落ち着いてこのあとどうしようと考える。

でも焦りで気持ち悪くなって、呼吸も上がってきて苦しくなってきた。

どんな顔してみんなのところに戻ればいいのだろう。というよりきっともう、みんなのところに戻れない。みんなに会う勇気がない。私の居場所なんてない。

泣きそうになっていると、棚の裏からガタンという物音がした。

「何…?」

「あ、やっべ。見つかっちゃった。」

出てきたのは、男子生徒。

…ん?ここ女子高だよな?…あれ?てことは…やばい…

「ひっ!?」

悲鳴を上げそうになったとき、口を押さえられた。

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