ポンコツ同盟
ぐるぐる気持ち悪い。一旦寝よう。
布団を頭まで被った時、保健室のドアが開いた。
「センセー。お腹いたーい。」
げ。クラスメートの樋口くんの声だ。
彼は僕と正反対。平気で相手に嫌われるようなことを言い、平気で敵を作る。
「樋口くん、あなたは保健室に来すぎ。今月何回来たのよ。」
「お腹が痛いんですー。」
「まったく。首席がこんなにサボって、示しがつかないわよ。」
「勉強より体が大事です。寝かせてください。」
「もう。少しだけよ。眠気がとれたら教室に帰りなさい。」
「ありがとうございます。」
サボり常習犯の樋口くん。いつも先生たちに怒られている。よく保健室に来てるんだ。
カーテン越しに隣のベッドが軋む音が聞こえた。