ポンコツ同盟

「別に今までの君のやり方が間違いだったわけではない。」

「え…」

「君の人あたりの良さに救われた人もいるはずだ。でも、君は自分自身が傷つくのを恐れてみんなにいい顔していたのに、今は大谷の言葉に傷ついてしまっている。」

「…」

「もうちょっとやり方を変えてもいいんじゃない?君が常に笑ってなくても、君の傍にいたいと思う人は必ずいるはずだ。」

「…ありがとう。」

「まあ君のことだから、やり方変えるのにもぐるぐる考えそうだけど。困ったら僕を見習え。」

樋口くんの言葉に笑ってしまった。本当の笑いだ。

「じゃあ僕は寝る。」

樋口くんはそう言うと、ほんとに秒でいびきをかきはじめた。

また僕は笑った。

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