ポンコツ同盟

なんとかすべての授業を終えた。

樋口くんが日誌を書いてくれるから、私はまっすぐ帰るだけ。

スマホ片手に鞄を抱えて廊下を歩いていると、先生に声をかけられた。

「あ、土屋。」

「せんせー、さよーならー。」

「ちょっと待て、今日日直だったよな?」

「…はい?」

「悪い、これ資料室に運んどいてくれないか。」

「は?」

「先生、今から会議で急いでるんだ。悪いな。」

「え、ちょ、せんせー!」

…最悪。

< 26 / 377 >

この作品をシェア

pagetop