ポンコツ同盟

足元にはコンテナに入った大荷物。

「これ絶対重いじゃん。」

テキトーに男子にやらせようと思って回りを見たが、誰もいない。

みんな部活に行ったり帰ったりしてしまっている。

「あーもう!」

こんなめんどくさいこと、学校生活でしたことないかもしれない。

つら。

仕方なく、コンテナを持ち上げる。

「…くそ重い。」

しかも資料室は2階。これを持って階段を上るなんてまじ苦痛。

よろけながらもなんとか一歩ずつ進む。

その時、誰かがコンテナをひょいと持ち上げてくれた。

「え、」

「何やってんの、土屋。」

樋口くんだった。

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