ポンコツ同盟

みっきーは昔からそうだ。優しくて思いやりがあって。泣き虫だけど、一生懸命で。俺が欲しい言葉をくれる。俺だけじゃない。みんな、みっきーの言葉に救われている。

「…ありがとうな。」

「僕は何もしてないし、これからも何も翔喜くんのためにしてあげられることはないよ。」

「それでも俺は、みっきーのおかげで頑張れる。頑張る覚悟ができた。」

「そう。それは良かった。」

「お前、大きくなったなあ。」

泣き虫だったみっきーが、頼もしくて、かっこよくなった。

「翔喜くんの方がでかいじゃん。」

「体格の問題じゃねえんだよ。」

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