ポンコツ同盟
翌日。
先輩たちは律儀に朝早くに集まってくれた。
「今日は素晴らしい戦日和だね。」
「祭りじゃないの?」
「戦でも祭りでもいい。」
樋口さんは簡単に僕に何があったかを話してくれた。
「西村くん…辛かったね。」
荒川さんが僕の背中をさすってくれた。
「とりま、フォーメーションを説明する。僕が先頭に立つ。笛木は僕の横でやつらに威嚇してくれ。」
「ふふ。威嚇ね。この顔が役に立つ日が来るとは思わなかったよ。」
「僕らの後ろに荒川と西村と羽崎。荒川は舌巻いててくれたらいい。」
「舌巻いててってほんと意味わかんないけど、まあ、巻いとくわ。」
「羽崎は金髪なびかせながら立っててくれ。刃物チラつかせてもいいから。」
「残念ながらピンクちゃん今日はお留守番です。」
「その後ろに都築、梶原、土屋ね。強そうにたっててくれたらいい。」
「立ってればいいのか。」
「土屋は笑って立っててくれ。君の笑顔は最強に怖いから。」
「え、失礼じゃね?可愛いの間違いじゃね?」
「もう少し人数ほしいな。…あ、奥野と大谷!おはよう!暇だろ!ついてきて!」
「「は?」」
「これで完璧だ。」
何がなんだかさっぱりだが、強そうになフォーメーションができた。