ポンコツ同盟
ママは私たちのために働いている。どうにかパパを更生させたくて、必死で働いてくれている。
だから私が弱音を吐くわけにはいかない。
いつかパパがお酒をやめて、前みたいに3人で楽しく暮らせる日がくるはずだ。
今は我慢の時。我慢しきれなくなったらいけないから、私はパパとの時間を最小限にする。
今日もまた、授業が終わると公園に向かった。
「ななちゃん!」
「七瀬おっすー。」
私が公園に着くと、だいたいいつも先にいるのはクラスメートのしょうちゃんと、小学1年生のみっきーだ。みっきーはしょうちゃんの幼なじみ。近所だけど、ギリギリ小学校区が違う。
「いつも早いね。」
「おう!ダッシュで帰ってこいつ迎えに行ってるからな。」
いつも人数がそろうと、鬼ごっこや陣取りなどをしている。あと数人、いつも来る子とたまに来る子がいる。みんな小学生だが、学年は様々だ。