ポンコツ同盟

みっきーの視線が私の腕辺りに向けられていた。

「ななちゃん、それ…」

「え?あ。」

私は咄嗟に腕を隠す。アザができていたのだ。

「さっき棚でぶつけちゃったんだ。」

「七瀬どんだけおっちょこちょいなんだよ。落ち着けよ。」

「あはは。ほんとだね。」

私は笑って誤魔化したが、多分みっきーは気付いている。泣きそうに眉毛が下がり、下唇を噛んでいた。

「2人ともありがとうね。また明日!」

「おう。」

しょうちゃんは私に手を振って背中を向けた。みっきーは不安そうな顔で私を見たが
、私が「大丈夫だよ」という気持ちを込めて笑うと、みっきーはしょうちゃんの手を握り、去った。

私はドアを閉めて鍵を閉めた。

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