ポンコツ同盟

放課後。

公園にはみっきーはいなかった。

「なんか…今日は公園に行きたくないって布団に丸まってた。」

しょうちゃんが私に申し訳なさそうに言った。

「そっか…じゃあちょっと私、みっきーの家に行ってくるね。」

「え、」

みっきーは感受性豊かな子だから、不安を取り除いてあげないと潰れてしまう。原因が私なのだから、取り除くのも私じゃないと。

みっきーの家のピンポンを押すと、静かにドアが開いた。

「…ななちゃん。」

「ごめんね、みっきー。ちょっとお話できる?」

「…うん。」

みっきーは玄関に入れてくれた。

「今日、来なかったのって、私のせいだよね?ごめんね。」

「ちっ、違うんだ!ななちゃんは悪くない、僕が弱いからダメなんだ。」

「え?」

「ななちゃんのためにどうにかしてあげたいのに、僕は何も出来なくて…弱いから…ななちゃんの顔見ると辛くなると思って、公園に行けなかった。」

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