ポンコツ同盟
その日の夜。私は決めた。私のために泣いてくれるみっきーの気持ちを無碍にはできない。
ママに昨日のことを話した。ママは「ごめんね。」と言って頭を抱えていた。ママを困らせたくなかったけど、私の気持ちを知ってほしかった。
そして、ママと一緒にパパに話した。家族みんなでこれからもずっと一緒にいたかったから、そうした。
お酒をやめてほしいこと、殴られて痛かったこと、みっきーのこと、また前みたいに楽しく暮らしたいこと、それらを全て話した。
パパは泣きながら、「ごめんなあ。いっぱい迷惑かけてごめんなあ。」と分かってくれた様子だった。
初めからちゃんと話していれば良かった。こんなにも簡単に前に進めるなら、もっと早く自分の気持ちを打ち明けていれば良かった。
みっきーのおかげだ。
久しぶりにぐっすり眠れた。不安がひとつ減ったからだ。
すべて解決した。そう思ったのも束の間だった。