ポンコツ同盟
翌朝、お酒が切れたパパが暴れた。私とママで必死に抑えたけど、2人の力ではどうにもならなかった。
パパは酒瓶を私に振りかざす。私の頭に強く当たった酒瓶は、音を立てて割れた。
ママが急いで駆け寄ってきて私の体を抱えた。パパは割れた酒瓶をママの腕に刺した。私のものかママのものか分からない血液が、床に垂れ落ちる。
ママは私の体を抱えながら引きずって、必死で外に出た。
ママが私の名前を呼んでいる。ざわざわした周りの声が耳に入ってくる。
ボーッとする頭で、きっとこのまま家族はバラバラになってしまうんだろうななんて、そんなことを考えた。
ママの声がどんどん遠くなっていく。
これもしかして、私このまま死ぬ感じかな?
そんなことを冷静に考えながら、私の意識は消えていった。