ポンコツ同盟
「ところで君はいつからここにいるの。何をしているの。」
「朝からずっと、物思いにふけってた。」
「朝から!?」
朝からって、もう20時を回ろうとしているぞ。
「とりあえずうちそこだから、うちに来て!暖かくしないと風邪引くから!」
「え、」
俺は傘と荷物を左手に持ち、右手で彼の腕を引っ張った。手はかなり冷たくなっている。低体温症とか起こしているのではないか。家に入ると、すぐに彼をお風呂に押し込む。
「早く服脱いでシャワー浴びて!服とタオルは俺のだけど用意するから。」
「へ?」
戸惑う彼を風呂場に置いて、俺は自分の服とタオルと制服をかけるハンガーを持って行った。
「はいこれ!」
「…ありがとうございます。」
俺は買ってきたご飯を温めながら、彼が風呂から出てくるのを待った。