ポンコツ同盟

「ところで君はいつからここにいるの。何をしているの。」

「朝からずっと、物思いにふけってた。」

「朝から!?」

朝からって、もう20時を回ろうとしているぞ。

「とりあえずうちそこだから、うちに来て!暖かくしないと風邪引くから!」

「え、」

俺は傘と荷物を左手に持ち、右手で彼の腕を引っ張った。手はかなり冷たくなっている。低体温症とか起こしているのではないか。家に入ると、すぐに彼をお風呂に押し込む。

「早く服脱いでシャワー浴びて!服とタオルは俺のだけど用意するから。」

「へ?」

戸惑う彼を風呂場に置いて、俺は自分の服とタオルと制服をかけるハンガーを持って行った。

「はいこれ!」

「…ありがとうございます。」

俺は買ってきたご飯を温めながら、彼が風呂から出てくるのを待った。

< 363 / 377 >

この作品をシェア

pagetop