ポンコツ同盟
33、ポンコツと愉快な仲間たち
樋口幹生、高校3年生。
僕はとんだ勘違いをしていた。
小学生時代の友達が、僕のせいで死んだと思っていたが、それは誤解だった。
ななちゃんは生きていた。
今は大学4年生で元気に過ごしているらしい。
良かったと思う反面、10年ずっと悩んでいた期間は一体なんだったんだと落ち込む。
それでもまあ、生きていて良かった。
誤解が解けた昨日。僕の中のわだかまりが消え去った。
今日は学校に行かなければならない。それがとても憂鬱で仕方なかった。
僕が失踪したと、クラス中が騒然としたらしい。ラインのメッセージの量が半端なくて、メッセージを返す気力もなく、全て既読スルーした。すると既読がついたのに気付いた友人たちがまたメッセージを送ってきたが、全て既読スルーした。
絶対今日、先生や友達に怒られる。憂鬱だ。