ポンコツ同盟
「樋口!なんで返信しねえんだ!」
ほらやっぱり。荒川うるさい。
「ごめんって。」
「みんなどれだけ心配したか分かってんのかよ!笛木なんて、昨日もお弁当作って来てたんだぞ!」
「あ、それはごめん、めっちゃごめん。」
「ふふ。いいよ。樋口くんが無事で良かった。お弁当は荒川くんが食べてくれたし。」
「…荒川許すまじ。」
「残すよりいいだろ!めっちゃ美味しかったわ!」
「まじ許さん。」
荒川や笛木だけじゃなくて、みんな雨の中僕を探してくれたようだった。
本当に申し訳ないし、感謝している。
だけど僕は分からなかった。どうしてみんな僕を必死で探してくれたのか。僕はいつもみんなに酷いことを言っている。酷い態度をとっている。