ポンコツ同盟
なんで俺がこんな思いをしないといけないんだ。俺はなんも悪くない。
「代永…」
浅田が心配そうに俺の顔を覗きこんだ。
「…浅田も、俺と一緒にいたら変な噂流されるかもしれないよ。離れた方がいい。」
「何言ってんだよ。お前、悪くないだろ。」
「みんなの中では俺が悪者だよ。」
「代永…」
俺はひとりになることを選んだ。
教室に入るたび、廊下を歩くたび、痛いほど視線を感じる。
部活なんて行ってられない。大好きなバスケもできない。
学校辞めようかな、とか考えるようになった。