ポンコツ同盟
このままではいけないことも分かってるし、ずっとこのままいられるわけじゃないことも分かっている。
時が止まればいいのに。
いっそのこと、死んじゃおうか。
なんて考えながら、歩道橋の下を見ると車が渋滞している。こっから落ちたら一発だな。
そのとき、頭上から声がした。
「そこ、邪魔なんだけど。」
「え、」
同じ学校の制服を着た男の子が、歩道橋の手すりの上に立っていた。
「何してんの!?危ないよ!」
「危なくないよ。僕はバランスがいいからね。」
「そういう問題じゃなくて…」
「暇すぎて、手すりの上歩いてただけ。」
「は?」
なんだこの子。
「よいしょっと。」
そう言うと、男の子は手すりから降りた。