ポンコツ同盟
「ねえ知ってる?バカと天才は紙一重っていう言葉。」
「何が言いたい。」
「ふふ。」
「あ、でも昨日歩道橋歩いててひとつだけ発見があった。」
「何?」
「君の横顔はとても綺麗だった。」
「…は?」
「正面は微妙だけど、横顔美人だよね。」
「褒めてんの貶してんの。」
「褒めてる。」
「ありがとう。」
「うん。」
「ねえ、一緒に生きてほしいって言ったら生きてくれるの?」
「考えてやらないこともない。」
「ふーん。またね、樋口くん。」
彼は平気でニートになりそうな人だと思った。