ポンコツ同盟
7、樋口悠里という女
樋口悠里、中学3年生。
私は中学3年間、ずっと部活に打ち込んできた。バスケ部。しかも部長だった。
部活で疲れて帰ってきて、ご飯食べたらすぐに寝てたし、朝練に行って、疲れて、授業中ずっと寝てたし、勉強をした記憶がない。
よって、成績はズタボロだ。
私には兄ちゃんがいる。
ひとつ上の高校生。とても頭がいい。
受験生の私は、兄ちゃんに勉強を教えてもらっている。
「はあ?バカか。こんなのもわからないとかバカか。」
「えー。」
兄ちゃんは厳しい。