ポンコツ同盟
「言っとくけどさ、僕、全く勉強してないわけじゃないからね。」
「は?」
「夜家で勉強して、昼は学校で寝てんの。完全に昼夜逆転しちゃってる。」
「へ…?」
「だから、将来の夢はニート。ニートになれば、昼夜逆転オッケーじゃん?」
「ニート…?」
「うん。」
こいつはバカか?あんだけ勉強できるのに、ニートとかもったいない…バカか?
「まあうちの家族がそう簡単にニートやらせてくれるわけないから、今勉強してる。勉強して、作家になって一発当てて印税生活か、はたまたおっきい発明してその売り上げで生活するか。」
バカなのか天才なのか。
「そのために今あらゆる知識頭に入れてんだよ。ニートになるために。」
「樋口…」
「僕と君では思い描いている次元が違うんだ。だからこんな僕と比べても仕方がないだろう?」
「…」