神様、願いを叶えてください
「いってきます」

私は小声でそう言い、家を出た。
歩いて15分くらいのところにある高校だ。


登下校はいつも一人。


私の心は憂鬱だ、この学校まで行く道が嫌いで嫌いでたまらない。



学校につき、靴をしまうために下駄箱の扉を開けると、はっとした。


「今日もシューズがない…」



きっと教室のゴミ箱か、トイレのなかだろう。


私はしょうがなく靴下で教室に向かった。
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