《短》森田の女嫌いも何のその。
………?!
「今、なんて??」
ごめん、あんまりびっくりし過ぎて耳飛んでったかも。
「だから、放課後 付き合えって。買いたいものあるから。」
「わ、私?!…いいの?え、一緒に?」
「だからそうだって。」
「つ、付き合う!いくらでも、どこでも!!」
は、初めて放課後 誘われた…
これってもしかして、森田も私のこと少しずつ気になってきてたりする?
脈ある?
にやける頬を気づかれまいと、必死に顔の筋肉を硬くする…も虚しく
「ずいぶん嬉しそうだな。」
フッと笑う森田は、私の気持ちが手に取るように分かるらしい。悔しい。
「べ、つに……。」
「ほんと素直じゃねぇ奴。」
ベッと舌を軽く出して、おどけて見せる森田に不覚にもときめく。
そんな私たちを見ていた森田の友達に"ラブラブすんな〜"、"ヒューヒュー"と、小学生のような冷やかしを受け、
「…あ?俺にも選ぶ権利がある。」
「ぐふっ……」
本気トーンの森田にあえなく撃沈した話は、また今度ゆっくり聞いて。