《短》森田の女嫌いも何のその。



そんなゲゲゲの下 橋本 江菜を、森田が大好きで何より頑張っているサッカーの試合に誘ってくれた。


それが私の中でどんなに嬉しいことか森田に分かるわけない。


気分はるんるん。
今なら森田に可愛いことの一つや二つ簡単に言えてしまうかもしれない。


それくらい浮かれてる。


「…そうだ!」


きっと今頃 部室で着替えでもしているであろう森田に、何かジュースでも差し入れてあげようかな。


…ほら、今すごい気分がいいから。


それに、なんかすごく顔が見たくなっちゃった。


「…会いたい。」



口から溢れた5文字は、スーっと自分の中に溶け込んで胸を熱くする。


どうやら、重症みたいだ。
< 16 / 31 >

この作品をシェア

pagetop