下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「おはよう、榎本。オレの晩メシちゃんに何か用?」
「晩メシ…?」
「そ。コイツ、オレの」
「「はッ!?」」
「何、カナ。“身も心も捧げた”仲じゃねーの?」
「か、係長ッ!!誤解されますッ」
出勤中の職員がわたし達3人をジロジロと無遠慮に眺めては、コソコソ話して通り過ぎていく。
ヤバイ…ヤバイですっっっ!
「カナのテク、なかなかだぜ?」
「げ、下品な言い方、やめてくださいッ!!」
「加奈…ちゃん…?」
「あ、あのね、榎本くんっ。わたし間違…いや、間違ったワケじゃないんだけどっ。でも、ちょっとした行き違いというかミス…そう、ミス!いつものミスでねっ、わたしちゃんと訂正できないまま晩ご飯になっちゃっただけで!」
「下村係長の…?」
「じゃなくてっ!わたしは晩ご飯じゃなくてっ。だからね、あのねっ」
「あのさ、加奈ちゃん」
「違うのッ!」
「ボク、加奈ちゃんのこと、好きだったんだけど」
「そうじゃなくて好きなのは…!───…ハ、ハイ…?」
「ていうか現在進行形で、好き。ずっと待ってたんだ、加奈ちゃんから気持ち聞きたくて」
「オイ、榎本。お前さ、なんでオレのモン欲しがるワケ?」
「下村係長、悪いですが加奈ちゃんは譲れません」
「言っただろ?もうオレの。カナ、行くぞ」
下村係長はわたしの手を取り、所属する課とは真逆の方向の駐車場へ足を向ける。
「晩メシ…?」
「そ。コイツ、オレの」
「「はッ!?」」
「何、カナ。“身も心も捧げた”仲じゃねーの?」
「か、係長ッ!!誤解されますッ」
出勤中の職員がわたし達3人をジロジロと無遠慮に眺めては、コソコソ話して通り過ぎていく。
ヤバイ…ヤバイですっっっ!
「カナのテク、なかなかだぜ?」
「げ、下品な言い方、やめてくださいッ!!」
「加奈…ちゃん…?」
「あ、あのね、榎本くんっ。わたし間違…いや、間違ったワケじゃないんだけどっ。でも、ちょっとした行き違いというかミス…そう、ミス!いつものミスでねっ、わたしちゃんと訂正できないまま晩ご飯になっちゃっただけで!」
「下村係長の…?」
「じゃなくてっ!わたしは晩ご飯じゃなくてっ。だからね、あのねっ」
「あのさ、加奈ちゃん」
「違うのッ!」
「ボク、加奈ちゃんのこと、好きだったんだけど」
「そうじゃなくて好きなのは…!───…ハ、ハイ…?」
「ていうか現在進行形で、好き。ずっと待ってたんだ、加奈ちゃんから気持ち聞きたくて」
「オイ、榎本。お前さ、なんでオレのモン欲しがるワケ?」
「下村係長、悪いですが加奈ちゃんは譲れません」
「言っただろ?もうオレの。カナ、行くぞ」
下村係長はわたしの手を取り、所属する課とは真逆の方向の駐車場へ足を向ける。