下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
大手製薬メーカーのウチの会社、入社当初は営業部外回り本隊にいたわたしだけど、あまりのドジとミスの多さに、今所属している営業庶務課へ異動、3年目、25歳になるわけだけど、そのドジっぷりは直るどころか磨きがかかる一方で、周りに迷惑ばかりかけている日々。
今日もまた単純かつ、救われない大ミス…。
やっぱりわたし…仕事向きの人間じゃないかも…。
部長のデスクに残された発注書を持って自分の席に戻り、ただただうなだれる。
菓子折り…ミス分90ケースの薬の回収。
免許を所持してないわたし、せせらぎさんまでのタクシー代往復分。
夏のボーナス、残るのかしら…回収した胃薬なら自分で消費できる自信があるんだけど。
キリキリと痛む胃、ガンガンする頭。
薬局に行く時間はなくても電話をかけて謝るくらいはなんとかしなきゃと、受話器を取る、と。
その手を封じた別の手。
右隣上を見上げると、同期の榎本くん───榎本 柊吾くんがいた。
今日もまた単純かつ、救われない大ミス…。
やっぱりわたし…仕事向きの人間じゃないかも…。
部長のデスクに残された発注書を持って自分の席に戻り、ただただうなだれる。
菓子折り…ミス分90ケースの薬の回収。
免許を所持してないわたし、せせらぎさんまでのタクシー代往復分。
夏のボーナス、残るのかしら…回収した胃薬なら自分で消費できる自信があるんだけど。
キリキリと痛む胃、ガンガンする頭。
薬局に行く時間はなくても電話をかけて謝るくらいはなんとかしなきゃと、受話器を取る、と。
その手を封じた別の手。
右隣上を見上げると、同期の榎本くん───榎本 柊吾くんがいた。