下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「わたし…ドジでミスばっかりで…。でも!気持ちは間違ってないのっ。ずっと…ずっと好きでした。身も心も捧げるので、おつき合いしてくださいっ!!」


───きゅっ…と。


握った手に力が込もるのが伝わる。


下を向いたままだけど、榎本くんが振り返る気配がわかる。


「ホント?」


───コクン…


真っ赤な顔を見られたくなくて俯いたまま頷くと。


「じゃ、遠慮なくもらうけど、いいんだな?」


………。


あ、れ…。


いつもの榎本くんの声…?


恐る恐る顔を上げる、と…わたしの手を握り目の前にいたのは…!?


「下ネ…下村係長ぉぉぉッ!?」


告白した相手は、同じ会社の営業部部長、下ネタ男で有名な下村係長!?
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