とある守護霊のお話し
気になる光り
私は、天界――皆さまで言われるところの天国で、お方さま――神――の側近として、働いておりました。
お方さまの代わりに守護神たちの会合に出向いたり、神社や寺社の神事などを仰せつかっておりました。
ある時、ふと空を見上げると、強く、とても神々しい光り輝く星がありました。
このような光りは、彼方の世界――つまり、皆さまの暮らす世界に新しい魂が宿された印ですので、こちらの世界での生を終えたともいえます。
特段、珍しい事でもなかったのですが、何故かとても気になりました。
毎度そこを通るたびに、その光りは輝きを増し、大きなものになっていきました。
私は、この光りの正体をも知っております。
霊感を秘めた魂が皆さまの世界に生み落とされるのです。
珍しい事ではないのです。
本当に、珍しい事ではなかったのですが――。