とある守護霊のお話し
やがて、私にはひとつの思いが芽生え始めました。
この光りの守護をしたい―――と。
けれども、決してその思いは許される事ではなかったのです。
私は、お方さまの側近である身――。
私の仕事は、お方さまの――――。
毎度、そこを通るたびに、本当に胸がはりさけそうに傷みました。
光りは一層輝きを増し、光りの回りに虹色の輪ができました。
そろそろ、こちらの世界とのお別れしなければなりません。
私の、願いは叶わぬ――と諦めていました。
そこを通る時も、早く光りさえ消えてしまえば…と思いました。
そんな時、お方さまにお声をかけていただきました。
あの光りと共にありたいか――と。