君達と、出会えて。

手放したくない。
久しぶりにそう思った。

この女を抱えたまま声をかけた。

『お前の家どこ?』

『、、、。』

『おい?』

なんでコイツ黙り込んでんだ?
もしかして、、、

『帰る場所ねぇの?』

『えぇ。ない。帰れる場所なんて』

女は切なそうに微笑んだ。

そんか顔をして欲しくない。
よし。連れてくか。

『俺の所くるか?』

『でもっ』

『何も気にしなくていい。』

『じゃあ、、、1晩だけ。』

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