【短】さかさまのキミと
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
夢じゃないかって思う。
ずっと遠くにいたはずの三浦くんが
今、ここにいる。
「やべぇ。めっちゃ嬉しい」
っ!!耳元で喋らないでほしい。
心臓破裂する!!
「帰るか。古賀、送ってく」
三浦くんが離れ、息苦しさから解放されるとともに、ぬくもりを失った寂しさを感じた。
「あ、ありがと!!」
精一杯の笑顔で言った。
あ、あれ?
なんか三浦くん、顔赤くない?
「三浦くん、照れてんの…?」
「……」
三浦くん…?