【短】さかさまのキミと
私がもう1度窓に目を向ければ、
人一倍声を出すキミの姿。
「ウェイ!ナイッシュー!!」
今日も目立ってるなぁ。
周りの女の子たちが釘付けになっていることに気づいているのだろうか。
私も少し勇気を出してみようか。
「はい!私……私、スミレの花がいいです!」
自分の名前の花をあげるなんて、
私はなんて痛いんだろう。
でもね、これはキミへのメッセージ。
別に毎日水やりでも構わない。
花は好きだから。
花壇からグラウンドが見えるしさ、
………なんて。
三浦くん。
責任とってよね、私が手をあげたこと。