風鈴亭と水底の歌

ゆらゆら、ゆらゆら。

水の底にいるみたいだ。

柔らかいような、冷たいような、

それでいて、温かいような…。

まるで、あのときみたいな。

…ん?あのときって、どのとき?

ぜんぶ歌い終わった。

それと同時に、不思議な感覚も消える。

今、なにか思いだしそうだった気が…。

まあいいや。

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