風鈴亭と水底の歌

なんてどうでもいい会話をしながら

ほんちゃんと帰る、いつもの帰り道。

パプコを買ってコンビニから出ると、

突然強い風が吹いてきた。

絶え間なくきこえていた蝉の鳴き声が、

一瞬遠くなる。

…チリン。

涼しげな鈴の音が、耳元できこえた

気がして、わたしは思わず立ち止まった。

「奏?パプコ溶けちゃう!」
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