72時間の恋人

「いやー、緊張したっ!」



授業が終わり、教室へ戻る階段の途中でナツミは大げさにぷはっと息を吐いた。



「いや、緊張してんのにアレが解けるとか凄すぎだから」

「んー、なんかできちゃった? みたいな」

「ありえねぇよそれは……」



そんな他愛もない会話の最中。


急に、ナツミの顔は俺の視界から消えた。


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