~ただ前へ~

結局午後の授業サボってしまった。


「ごめんね京香。つきあわせちゃって」

「気にしないの。あんなカノンをほっとけないでしょ」


「ありがと」


京香は私の頭をクシャクシャとする。


「涼介先生が好きか~ぁ。無理ないよねあれだけのイケメンだもん。あたしも彼氏いなかったら好きになってるよ」

小さく笑う京香。



「先生を好きになっちゃいけないかな?」

「どうかな~?好きになるのは仕方ないことかもね」

だけど・・・、

苦しいよね。

ライバル多いし、先生と生徒の立場がね。

もしつきあえたとしても、学校にバレたらお互い居れなくなるしね。

そう京香は諭した。













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