~ただ前へ~

「先生ー、彼女いるの?」

梨花の声だ。

「・・・・いや、いない」


ちょっと、ためらってるじゃん。

ホントは彼女いるのかな?


「ほんとですかー?」

「ホントだよ」


教室は色めき立つ。

みんなにチャンスありってこと?


「もういいだろ、授業にもどるぞ」


黒板に再び問題を書き始めた。

< 22 / 130 >

この作品をシェア

pagetop