~ただ前へ~
「やばい、全然できてない」

あせって席に戻ると、教科書とノートを開く。


最初の何問かは何とか解けた。

残りの二問が分からない。


無駄に時間だけが経ってゆく。


「あー!もう無理」

シャーペンをノートに放り投げると、机に顔を伏せる。


ただでさえ数学は苦手教科だもん。

もうすぐ6時半。

部活終了の時刻だ。

どうしよう、間に合わない。




< 64 / 130 >

この作品をシェア

pagetop