~ただ前へ~
壁に掛かった時計の針が、

『コチコチ』

時間を刻む音が静かな部屋に響く。


「どこまで出来た?」

静かに先生は目を開けるとノートを覗き込む。


「おいおい・・・・」

呆れた声。


「そこは、この前やったばかりだぞ」


「はっ、はい」


「復習ちゃんとやってるのか?」


「・・・・・・・」


「だよな。やってたら解けるはずだから」




穴があったら入りたい。

そんな心境。



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