~ただ前へ~
失恋の予感
「えっ、裕也ってカノンが中学時代につきあってた人だよね?」
「うん」
学校の屋上。
初夏の日差しは厳しいが、日陰を見つけて私たちはお弁当を広げていた。
「で、どうしたの?」
「キスされた」
「◎▽◇?✖~◎△・・キスぅ」
驚く京香に黙ってうなずく。
「だって、振られた相手だよね?」
「そう、連絡くれなくなって・・・」
「今更なんで?」
「分かんない」
「可愛くなったカレンを見て、欲情したとか」
自分の言ったことにウケる京香。
声をたてて笑う。