先生、好きって言っていいですか?
ガラガラと静かな音を立てて先生が出ていく


いつもならどこに行くのか気になるけど、今はあまり気にならない


ずっと頭と胸がモヤモヤしてる


それから数分経った


突然ほっぺた辺りに冷たい感触が広がる


「冷たっ!!」


後ろに振り返ると犯人は先生だった


私がいつも食べてるあたり付きのソーダ味のアイスを先生が私のほっぺたに押し付けていた


「やるよ。今日暑いからな、お前が元気なかったら調子狂う。」


口ではそんなこと言ってるけど心配してくれてるんだとすぐに分かる


「今日の先生優しすぎて気持ち悪ーい・・・」


「うっせ。」


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